子供を誉めない夫への対処

大人でも子供でも、誰かに誉められたり喜ばれたりすると嬉しいものですよね。大人になっても嬉しいのだから、子供たちはその何杯も嬉しいに決まってます。
オモチャの積み木をうまく積み上げることができたり、ブロックで上手に作れたり、テストで良い点を取ったり。

「ねぇねぇ、聞いて!」

こう話しかけてくるときの子供たちの目は、アニメの目のように、星が入ってキラキラしているんです。

「え!すごーい!よかったね!」

子供たちは誉められたくて一生懸命話しかけてきます。こちらも負けじと、目一杯誉めてあげます。

でもこれってどの親もしていると思うのですが、なぜか夫だけは違うようです。

◆子供を視る角度が違う

結婚して育児を一緒にするようになってから、気づいたことがあります。それは、夫は子供を誉めない、ということです。
誉めなければいけないところに気がついていないだけなのか、誉めることを知らないのか、育児に関心がないのか、さっぱり見当もつきません。

こんなことがありました。
息子がテストで88点を取ってきました。あらかじめ、テストがあることは知らされていて、息子は3日くらい前から毎晩テスト勉強をして夜中まで起きていたんです。それは、私も夫も知っていたし、何も言わなかったんです。

「明日テストだね、がんばってよ!」

私は前の日の夜、息子に励ましの言葉をかけました。
次の日、学校から帰ってきて88点だったと聞かされました。

「おー!よかったじゃん!がんばったね!」

私は言ったんですが、夫は冷たく言い放ちました。

「夜中まで勉強してそれだけか?」

「はぁ?なに言ってんの?」

さすがの私も思わずキレてしまいました。
指摘するとこが違うし、誉めるべきところでしょ!
ついつい、子供を目の前に喧嘩をしてしまったのです。

◆夫の言い分

「誉められることをしていないのだから、誉める必要がない。誉めないのは当然。これで、もし100点とっていたら誉めていた。」

という夫の言い分に全く理解できない私。誉めるところは点数ではなくて、その途中の経過を誉めるべきなんです。ふだん勉強に無頓着の息子が勧んで勉強した、という事実を認めて誉めてあげるべきなのです。
確かに夫の言う通り、100点取れたら誉めるのは当たり前のことです。でもそれはあくまて結果であって、それなりのことをしていれば結果がでるのは当然のことではないでしょうか。

子供を誉めるということは、日本人にはとても難しいとされていますが、もっと重要視されてもいいと思います。

◆誉めればそれきり

夫の言い分はもうひとつあり、子供を誉めるとそれ以上の目標を持たなくなる、誉められたところで終わる、というのです。
わからなくもないですけど、誉めたあとに、次へのステップに進めるように助言するのも親の役割だと思うのです。

ひとつの目標を達成したことを誉めるのは決して悪いことではなくて、自ら目標をもち、達成に至るまでの経緯をみてあげるべきです。

◆夫が誉めないので私がとにかく誉める

夫は何を言っても誉めないので、あきらめて、私がとにかく誉める!という役割にしました。
当たり前のことをしても誉める、何かを進んでやったら誉める、とにかく誉める、誉める、誉める!!
それを見て夫はイライラしているようですが、とにかく誉めます。だって、子供たちは喜ぶし、次への目標に繋がる場合もあるからです。

「100点取ったら何を買ってくれるの?」

と子供たちは言いますが、私はあえて約束はしません。

「100点とったら、ママがギュウって抱き締めてあげる!」

と言うと嫌々ながらも、嬉しそうにしています。それでいいと思うのです。お金や物には変えられない、親からの愛情が子供を成長させる一番の特効薬だと思います。